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川魚のあれこれ雑記
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今回の大発見は、岡山県には生息していないことになっているクロヨシノボリの発見です!!

以前から“いるとすればここしかない”と目星を付けていた地域があり、先日、時間が取れたので行ってみました。その地域には何本かガサができる川が流れているのですが、その中の1つの川での発見でした。

クロヨシノボリの性質上、“河口域環境を形成しない川”つまり、“中流域環境から直接海へ繋がる河川”で見られることが多いため、平野部のほとんどが干拓によって形成されている岡山県には生息していないと思われていたようです。

ただ、今回発見した河川の条件はあまり“いい”とは言えない環境であり、「誰もここにいるとは思わない」であろう場所でした。

しかし、高知でのガサ経験から、その川の環境を解釈し、追及してみれば案の定いた訳です。


今回の発見の要因は、高知ガサの経験であり、偏に高知ガサに連れて行って頂いたKさんのおかげです。高知ガサをしていなければ、100%スルーしていました。


今回のガサではメス2匹の採取でしたが、1匹はクロヨシと確証を持てる個体だったのですが、もう1匹が以前Kさんに見せていただいたルリヨシノボリのように見えたため(中国地方(山陰)の個体群は頬に琉璃班がない)、Kさんに鑑定して頂いたのですが、採取環境を鑑みるとルリヨシの可能性は低いとのことでした。
高梁川では稀にクロヨシらしき個体が採集されることがあるそうですが、岡山でクロヨシが安定して生息していると思われるのは、今の所この河川しか可能性が無いため、その河川の詳しい環境などは全て伏せさせて頂きます。


10月21日 追記
その後、1週間ほど後にもう一度行ってみました。その時にはオスが2匹、メスが4匹、若魚1匹が採集でき、当地での繁殖は間違いと思われます。
オスを採集して観察してみましたが、高知県産の個体に比べ、目元の赤い線がやや細く、あまり目立ちません。

なお、倉敷市立自然史博物館に報告しており、今後採集報告書を提出し、会誌に掲載される予定です。また、別件で図鑑用の写真サンプル個体としても提供が決まっております。


販売価格は、あまり売る気がないので、ヤフオクにてペア5,000円~のオークションで出品しております。こちら
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