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川魚のあれこれ雑記
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 先日、Yahooニュースに載ってました。これまでは、日本のメダカは1種(Oryzias latipes)であると考えられ、各地域の個体差は“型”(種として確立はしていないが遺伝的に異なる特徴を持つ)などで分けられていました。

僕は、そこまで詳しくないのでざっとしか分かりませんが、メダカには大別して“北日本集団”と“南日本集団”があり、そこから細かく型分けされており、岡山には“東瀬戸内型”と“西瀬戸内型”がいます。

 今回、新種として提唱されたのは“北日本集団”で、学名は“Oryzias sakaizumii”になったそうです。僕は図鑑でしか見たこと無いですが、北日本集団の外見的な特徴は鱗が網目状に黒く縁取られている感じです。

 種として新しく確立させることには、その個体群の遺伝的保全を図るという意味合いでは非常にいいことであるとされております。

 まぁ、個人的には“でっ?”っていう感じなんですよね。日本の淡水魚の特徴は、フォッサマグナを中心に東北日本と西南日本で形態がことなるというのがあります。ただ、移植放流が盛んに行われている現状で果たしてどれだけ正しいデータがちゃんと得られるのかは、甚だ疑問です。「“北日本集団”と“南日本集団”は遺伝的に交雑していない」ことを今回の新種登録の根拠の一つとしていますが、学者の研究なのでおそらく正しくは“よく分かんないものは無視”という感じだと思います。

 今後、“北日本集団”は北日本メダカと呼ばれ“南日本集団”は南日本メダカとでも呼ばれるのかなぁ?
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無視はありません。
この遺伝資源の問題はニュースを書いた記者は知識不足なんでしょう。
日本は遺伝資源の研究が非常に遅れていて、特に魚類は遅れている現状があります。研究者はフィールド調査を元にしっかりと研究をしています。「よく分かんないものは無視」というのは、ありえないことですし、そんなことをしては研究者にはなれません。万が一そのようなことがあっても、論文の段階で指摘され、研究者として道を閉ざされるのです。
研究者に求められるのは、もっと一般の方にも分かりやすい表現をすることでしょうし、また報道機関の方も知識を高める必要があると思いました。
研究者 2012/06/29(Fri)04:19:58 編集
Re:無視はありません。
コメントありがとうございます。レス遅くなり申し訳ございません。

なるほど、そう言われればそうですね。納得しました。

同じ頃にスジシマドジョウも“型”から“種”に昇格したようですが、今後研究が進めば“種”として独立する魚が増えてくるんでしょうね。ドンコとか・・・。ただ、そうなると選別が厄介になりますね・・・(^_^;)

それはそうと、種名を付けるのはいいんですが、もうちょっとネーミングセンスどうにかならないもんですかね?スジシマドジョウのネーミングは、分かりやすいと言えば分かりやすいですけど、長いしそのまんまですからね・・・
【2012/07/31 04:24】
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